山忠戦隊キカレンジャー

新プロジェクトX

2025.09.10

ナマステェ~~~

すでにご覧になられた方も多いと思います。

改めて共有報告させていただければと思います。
先日放送されましたNHKの『新プロジェクトX』です。(2025年8月30日(土)放送より)

  (NHK「新プロジェクトX」HPより抜粋)

今回の放送では某建機メーカとその子会社のレンタル販売会社での
システム開発の内容でした。番組を通してのキーワードは、
「建設機械を止めるな」でした。

(NHK「新プロジェクトX」HPより抜粋)

ご覧になられていない方のためにザっと内容をおさらいします。

現場で利用されている建機は修理が必要な事故も多くオーバーヒートも起こしていました。しかも修理に1週間はかかる状態でしたので現場が止まることも多々ありました。

現場からの建機に関するクレームは子会社のレンタル・販売会社が受けてましたがその際に思われたのは、「建機が”たまごっち”になったらいいのになぁ」だったそうです。
つまり、自らの健康状態を伝えてくるようになれば、トラブルは減るはず。という発想。

メーカー側で開発が始まりました。

仕組みは、建機の位置情報や稼働時間を人工衛星に飛ばしインターネットを通じて修理担当者に届けるシステム。
現場の建機がすべてパソコンでつながるんだと技術者の方々は、建機にデジタル革命を予感され興奮されたようです。

(NHK「新プロジェクトX」HPより抜粋)

地図のない場所で作業している建機に何かあった場合にすぐに修理に行って「建機を止めない」ことが悲願でした。
また加えて当時、盗難にあった建機がATMを壊すという事件が多発。
遠隔操作でエンジンをロックするシステムの追加要求があったそうです。
短い工期の中、1999年12月遠隔ロックシステムが完成。2001年新システムの標準搭載が実現しました。しかし大きい評判にならなかったそうです。

その後、性能は中国で大きく開花しました。
中国での国土の開発熱が高まるにつれて建機の需要は高まりました。が、それにつれて盗難も多発したとのことでした。 位置情報を把握し遠隔でエンジンをロックするこのシステムが大いに威力を発揮したとのことです。
また新たな要望の依頼もありました。燃料の残量を示す機能を搭載してほしいとのことでした。当時、燃料が高騰し燃料費を押さえることが死活問題となったようです。
建機から発せられる様々なビッグデータからもっとも燃費の良い操縦方法を見つけ出されたようです。
「油圧ショベルはもはや単なる建設機械でなくなって情報を届ける発信源へと変わった」と価値そのものが見直されました。
この中国での成功を受けて世界中で開発されたシステムが標準搭載されていきました。

そしてこのシステムの真価が問われることになった災害が日本で発生しました。
2011年3月11日の東日本大震災です。

直ぐに修理して欲しいと連絡があったが、風景が変わっているのでどこかわからない。
しかしシステムの位置情報から建機の位置を把握して駆けつけ修理対応が常に可能となりました。

メーカー側は。。。「機械を止めることなかった。当時、どうにかするという感覚しかなった。」「我々の使命は機械を止めないこと。それはしっかり貢献できたと思う。」
とおっしゃってました。

この技術は、内戦で国土が荒廃したカンボジアで地雷除去機が現在活躍してますが、爆破作業で故障してもシステムからの位置情報で駆けつけることが出来る。地雷で荒れた土地を新たな次世代の機械で豊かな大地に変えていくことに一翼を担っているようでした。

以上が番組の内容でした。

この番組を通じて我々の役割がどのようなものか考えさせられました。

我々はメーカーではないので直接建機を開発することはできませんが
営業がお客様からの要求に適切に対応、アドバイスを行い現場と機械の最適化を図る。
それをフロント配送が滞りなく納める。現場で何かあればサービスが機械を止めることなく修理対応する。全体を管理部がバックオフィスとして処理をする。というところだと思います。(https://www.yama-chu.co.jp/company/ ホームページを参考にしてください)

現在、政府では地震や津波、台風などの自然災害に対して強い国づくり・地域づくりを行い、大災害が発生しても人命保護・被害の最小化・経済社会の維持・迅速な復旧復興ができるよう目指す「国土強靭化」の取組を行っています。

この取り組みの一翼を担う重要な企業でもあるという意識を持っていたいとこの番組を見て改めて思いました。

日々目の前の忙しさで、このような意識を忘れてしまいがちですが、改めて立ち止まって考えるきっかけとなりました。


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