山忠戦隊キカレンジャー

彼岸 母への想い

2017.03.21

「父の愛は山より高し、母の愛は海より深し」と言います。
母は梅の花が大好きでした。毎年3月になると父と一緒に、甲東園の梅林に散策に
必ず訪れていました。

内観研修と言われるものをご存じでしょうか?
じっと自分の過去を見つめ直すという心の修行です。
①してもらったこと ②してもらってかえしたこと ③迷惑をかけたこと
の、三つを自分の成長段階を追って思い出します。

これを約1週間道場にこもってずっと「自分の内を見つめること」を行います。
まず、自分が小学校低学年の時に母してもらったこと、して返したこと、迷惑をかけたことを内観します。次に小学校高学年の時、次に中学生の時、高校生の時、母親が亡くなるまで、数年に区切って内観します。

一通り母の内観が終わると、同じように父親、配偶者、配偶者の母、配偶者の父と内観します。

1週間内観を終えると心が驚くほどすっきりします。
してもらったことばかりで、何も返していないことがはっきりわかり、迷惑をかけたことが山ほどあることに気づかされます。

親心に触れて懺悔の心でいっぱいになり、申し訳なさで涙が止まらなくなります。
心が洗われ心も体も軽くなりすっきりします。

毎朝、会社の前の西行き車線にスクールバスが停まり、通学生を乗せてすぐに出発します。
近所のお母さんが一人息子といつもバスを待ち、子供が乗り込むと頭を下げ、見送ります。時折、学校に行くのが嫌みたいで、ぐずっている時があります。
何とか諭して、バスに乗りこませる時もあるようです。

自分の幼い頃を思い出しました。
私は小心者で、幼稚園に通うのが嫌で、苦痛で、母と離れたくなく、いつもぐずっていました。

母は、朝早くから八百屋の仕事があるので、私に手をやいたようです。
国道43号線にかかる歩道橋を渡れば、すぐに私が通う幼稚園なのですが、その歩道橋がどうしても渡れませんでした。
歩道橋を途中まで渡って、母が店に帰る姿をみると限りなく寂しくなりました。
その日は幼稚園にたどり着いたのかは覚えていません。

母の気持ちになって考えると、なんとか成長してもらいたい、なんとか同年代の子供たちとお付き合いできるようになってもらいたい、幼稚園の先生から社会的なことを学んでもらいたい。早く店に帰って切り盛りしなくてはならない。いろんな思いがあったことでしょう。

毎朝、幼稚園まで送りだす時、ぐずる私を心苦しく思えたでしょう。母も当然さびしかったのではと思います。

その母も平成23年に他界しました。きっと天国で父と再会し、楽しく安心して暮らしていることでしょう。
彼岸の日に故人を偲び、両親への感謝の気持ちで墓参させて頂きました。
パンチでした。


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